スポーツ・ウエルネス都市創生コンソーシアムでは、以下の目的で戦略プロジェクト第２弾「健幸まちづくりとモビリティハブを考える研究会」を設立し、2025年11月13日「第1回健幸まちづくりとモビリティハブを考える研究会」をスマートウエルネスシティ政策開発研究センターと共同で開催いたしました。 ※現地とオンライン（Zoom）のハイブリット開催

目的

既往研究からも、公共交通による外出は車による外出よりも、歩行量の増加等を通じて健幸まちづくりの実現に有効であることが示されています。一方で、人口減少の進展を背景に、市街地の拡大に伴う人口密度の減少や公共交通の担い手不足等により、地方都市のみならず大都市でも、公共交通の運行経路の廃止や運行本数の減少等公共交通の利便性が低下しています。その結果、公共交通の運行間隔が長く、待ち時間の抵抗が大きいこと等が利用制約となり、さらに公共交通の維持を難しくするという悪循環に陥っています。このような中、近年、多様なモビリティを乗り継ぐ拠点であるとともに、コミュニティを醸成する拠点としての「モビリティハブ」が国内外で注目されています。

そこで、本研究会では、バスや鉄道の運行本数の減少による乗換時間の「不便」を逆手に、待ち時間を豊かな時間と捉えた快適な「時間消費機能」を有する「モビリティハブ」の形成を促進するため、拠点モデルを形成する社会実験を行い、「モビリティハブ」の具体像を明らかにするとともに、「モビリティハブ」を全国に広げるための促進方策について検討、これにより、公共交通の利用促進を図り、健幸まちづくりの実現に寄与することを目的としております。

第1回 健幸まちづくりとモビリティハブを考える研究会

令和7年１１月１３日（木） ９：３0‐1１：３0 筑波大学東京キャンパス

次第

１・参加者自己紹介

２・趣旨説明

１） 公衆衛生の観点から　　久野 譜也　筑波大学大学院人間総合学術院教授・SWC 政策開発研究センター長

２） 交通工学の観点から　　神田 昌幸　筑波大学大学院人間総合学術院教授（協働大学院）・大和ハウス工業執行役員

３・これからの我が国の公共交通とコミュニティに関する方向性

１） 公共交通と健幸との関係　　谷口 綾子　筑波大学システム情報系・教授

２） モビリティハブの海外事例と日本での実証からわかった戦略の知見　　安藤 章　日建設計総合研究所役員・主席研究員

３） 和泉市の現状・展望　　辻 宏康　大阪府和泉市・市長

４） モビリティハブに関する都市局の取り組み　　筒井 祐治　国土交通省 都市局 街路交通施設課 課長

４・総合ディスカッション